「アイソン彗星」
2013.11.04
「アイソン彗星」
今回ブログを担当させていただきます
商品管理部の天野です。
みなさん彗星を観測したことはありますか?
私が初めて彗星を観測したのは1986年のハレー彗星でした。
当時、小学生の私は天文に興味を持ち、父に買ってもらった天体望遠鏡で期間中
明け方まで観測し、ハレー彗星を探し当てた時の感動は今でも覚えています。
約76年周期で地球に接近する短周期彗星で次回観測ができるのは2061年です。
彗星とは、宇宙空間に漂う巨大な氷の塊で大きさは数kmから数十kmになります。
この氷の塊が太陽に接近し太陽の光を反射することで輝いて見えます。
(月が輝いて見える原理と同じです)
また、太陽に接近した彗星から溶け出した成分が宇宙空間に吹き出すことで
輝きは更に増し、彗星の特徴でもある尾っぽが長くのびていきます。
その姿はほうきに似ている事から「ほうき星」とも言われています。
さて、2013年は彗星の当たり年と言われており3月のパンスターズ彗星に続き
11月は「アイソン彗星」を愉しむ事ができます。
アイソン(ISON)とは発見者が所属する国際科学光学ネットワーク
(International Scientific Optical Network)の略称です。
アイソン彗星は満月と同じくらいの明るさになるとも予測されており、肉眼でも観測できるほか
日中の青空でも観る事が可能との事なので期待が膨らみます。
観測は11月上旬から11月19日あたりの日の出前の東の空が適しています。
観測点はしし座からおとめ座へと推移していき、11月17日~19日は
おとめ座の1等星「スピカ」と「アイソン彗星」とのコラボが見所です。
最も太陽に接近する11月29日前後が急激に増光した彗星の姿を観るチャンスですが
あいにく高度が低くなるため11月下旬の観測は難しい様です。
ちなみに公転周期は1567万年以上?? なので今回が最初で最後の機会となります。
興味のある方はぜひ、夜明け前の空や青空を見上げてみてはいかがでしょうか。