『レフェリング』
2021.12.06
『レフェリング』
こんにちは!今回は鎌ケ谷物流部 森がブログを担当いたします。
秋のテストマッチ(国代表同士の試合)シーズンも終わり、
これからは大学選手権、さらに年明けにいよいよ幕開けとなる
プロリーグ「リーグワン」と、国内での楽しみが目白押しですね!
あ、ラグビーの話ですよ?
さて、ラグビーに限らず、
スポーツの試合に欠かせない存在。
それは、審判です。
競技によって、審判・アンパイア・ジャッジ・行司・・・
と呼び名は様々ですが、
要はプレーや勝敗に関する判定を行うのがその役割ですね。
今回は、ラグビーのそれ、について、
少し掘り下げることとしましょう。
ラグビーの審判団は、
レフェリー1名と、2名のアシスタントレフェリーで構成されます。
アシスタントは主にライン際の判定(選手やボールがラインを割ったかどうかなど)を担当。
試合をメインで裁くのがレフェリーです。
ラグビーの場合、この「レフェリー」の権限が「広い」ことが特徴と言えるでしょう。
もちろん、得点(トライ)の認定や反則行為の判定が主たる業務となりますが、
特に反則に関するところで、ラグビーのレフェリーの特徴があらわれてきます。
一つ目は「アドバンテージ」。
反則行為があった場合、笛を吹いてプレーを止め、
反則したチームにペナルティを与えるのが、
一般的なスポーツでしょう。
ラグビーでも通常はそうですが、
「反則行為があった時点で、反則を受けた側が有利にプレーを進めている場合」には、
レフェリーは「アドバンテージ」を宣告し、プレーを流します。
その後、そのまま「受けた側」が得点すればそれは認定されますし、
得点できず有利ではない状況になった場合はその時点であらためてプレーを止めて、
反則したチームにペナルティを与える、という判定を行います。
これにより、反則を受けた側は有利な流れを反則で断ち切られることなく、
かつ、保留されている反則を保険に、
成功率が低い思い切ったプレー(キックパスなど)を試みることもできます。
逆に反則をした側にとっては、攻撃を止めてもまたピンチを迎える、
という二重苦となるわけです。
「反則をするなよ!」というレフェリーからのメッセージの強さが感じられますね。笑
二つ目は「声かけ」。
みなさんもテレビ観戦の際にお気づきかと思いますが、
ラグビーのレフェリーは、試合中、絶えず選手に声をかけています。
「まだダメ!」「○○番!動かないで!」
「今のは大丈夫!問題ない!」「××番!下がって!サンキュー!」などなど。
やってはいけないプレーをしないよう、選手に声かけを続けます。
またある時は、試合を止めてキャプテンを呼び、
「この反則が続いてるので、次やったらカード出しますよ。皆に伝えてください」
などの通告を行なったり、
さらにある時はスクラムを組む選手を呼んで
「お互いに距離が取れてないから気をつけよう!」などと
アドバイスを行ったりもします。
これも、優しいようで裏を返せば
「反則すんなよ!イエローでもレッドでもカード出すぞ!」
という強いメッセージの表れ、といえそうです。笑
このように「優しくて強い」レフェリーと上手くやることが、
ラグビーの試合を有利に進めるためには非常に大切です。
試合中、キャプテンや選手個々が、
レフェリーに歩み寄って会話をしているシーンもよく見られる光景です。
「さっきの反則はなにが悪かったか」「どのポイントを重点的に見ているのか」
「自分はこういう意図でプレーしているが、反則となるか」などなど、
意思疎通を図りながら、レフェリーが何を求めているのかを確認し、
プレーを修正していく必要があるからです。
レフェリーは要するに「無駄な反則で試合が荒れることなく、
ラグビー本来のプレーを楽しめるように」と
試合をコントロールする役割を担っているのです。
そのレフェリーの意図を汲むことが「レフェリングへの対応」という、
ラグビーにおいてとても重要な戦術のひとつとなるわけです。
これはラグビーの試合の話ではありますが、
「何を求められているのか」を理解し、
「どのように行動するべきか」を確認・実行する、
ということの重要性は、
実社会にも当てはまりますね。
少々強引ですか?笑
かなりマニアックな話の展開になりました。
ついてきてくださった方、本当にありがとうございました!
ではまた、次回!!