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The power of the team ~新年のご挨拶
2019.01.01

The power of the team ~新年のご挨拶


新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
(株)モリ・エンタープライズ代表の森です。

「企業は人なり」とはよく聞く言葉ですが、会社というものは
結局のところ、人=社員で成り立っています。
企業のトップがいかに高尚な理念を掲げようとも、素晴らしい商品を用意しようとも、
莫大な設備投資をつぎ込もうとも、そこにいるのがやる気のない社員ばかりでは
企業として明るい未来はけっして開けないと思います。
個人の能力や仕事へのモチベーションをいかに高めていくか、
チームワークを強固にすることで、会社そのものをいかにパワフルに成長させて
いくかは、やはり経営上の不変のテーマだと考えます。
亥年ということで、猪突猛進にとかく対外的な競争力向上に励みがちですが、
今年はとりわけこの社内のチームワーク向上に注力して、じっくりと腰を落ち着けて
社員=会社としてのクオリティアップを目指したいと考えております。
…ですが、経営者の端くれではあるものの、なにぶん人を育てるということが
苦手な私にとっては難しい課題でもあります…
そんな折、昨年末テレビを見ていて、ちょっとしたヒントをいただきました。

昨年の<流行語大賞>を受賞したワードを覚えていらっしゃるでしょうか?
そうです、『そだね~』でしたよね。
冬季オリンピックで活躍した北海道のカーリング日本代表チームが
仲間内で合言葉のように使っていた言葉です。
私は試合中継をテレビで見ていて、最初は単純にチーム内の誰かの口癖で、
それをみんながマネして使っているくらいにしか感じませんでした。
しかし、昨年末の流行語大賞の授賞式で、チームリーダーの女性のコメントを聞いて、
なるほど!と合点がいくとともに、とても感動致しました。

『そだね~』は、意図的に使っていた言葉だった、と彼女はインタビュアーに答えたのです。
大会中や試合中は、チーム内でネガティブな物言いはやめて
ポジティブな言い方に徹しようと決めていたということで、そこから出てきた言葉だそうです。
確かに考えてみれば、『そだね~』って何気ない相槌ではあるものの、
相手の意見や考え、行動を肯定するとても前向きな言葉ですよね。
英語で言えば You are right!でしょうか?
人間って、やっぱり認められたり賛成されたり褒められたりすれば、気持ちが上がる。
気持ちが上がれば、のびのびと本来の力を発揮することができる。
そんなポジティブな言葉が、会話の中で行き来すれば、おのずとチームの雰囲気は良くなり
選手たちは存分に実力を発揮し、良い結果へと繋がってゆくのでしょう。
逆に『そ~じゃね~よ』と始終自分の考えや行動を否定されれば、気持ちは萎えるし、
もう何か発言しようという気持ちになれないですよね。チーム内の雰囲気も悪くなるでしょう。
ましてミスした時にみんなの前で叱咤されたりしたら、委縮してしまい、
反省よりも先に心が折れてしまって、もういいプレーなんかできなくなると思います。
あのチームのリーダーは経験上そういうことがよく判っていて
いかにメンバーのモチベーションを高め、100%の力を発揮させるか、
チームの和を高めて、最高のパフォーマンスを発揮させるか、というなかで生まれたのが、
あの『そだねー』という、なんてことない言葉だったのです。
たった4音の短い言葉の持つ、人を育てる力に気づかされました。

同じ考え方が、会社組織にも当てはまるのではないでしょうか?
弊社の業務も、一人の優秀な社員が支えるものではなく、やはりチームプレイが重要です。
スポーツの世界とビジネスの世界の違いはあれ、同じ複数の人間が同じ目的に向かって
努力する、という点では通じるものがあると思うのです。
かつて日本の企業は、「厳しく鍛える・叱って育てる」ことが社員を成長させる、
そういう人材育成の考え方が主流だったように思います。
スポーツの世界も、同様に「根性を鍛える」的なスパルタ式が多かったように思います。
しかしながら、ビジネス環境や労働意識が大きく変化してきた現代、
厳しいだけの企業風土では、えてして社員を萎縮させ、逆に主体性に乏しい人物を
育んでしまいがちではないかと思います。
むしろ、「褒めて育てる、良いところを伸ばす」社員育成の方が、相手のやる気を鼓舞し、
仕事へのモチベーション・アップや原動力になるのではないでしょうか。
上下関係が絶対で、序列の上の者が下の者を支配したり、束縛したり、
下の者が上の者の顔色を伺って、自分の考えや意見、反論を言い出せない
そんなおかしな雰囲気の職場にはしたくありません。
お互いを認め合い、褒め合える職場、部下や仲間を肯定し、前向きな気持ちで
のびのびと働ける社内環境づくりが、まず先に重要なのかもしれません。

こんな書き方をすると難しいテーマのように思え、大仰な組織改革が必要なように
考えてしまいがちですが、あの『そだねー』のように、社員同士のちょっとした言葉使いや
ほんの小さな気遣い・心配りで社内の空気は大きく入れ替わるものなのかもしれません。
見習いたいチームの在り方、組織の在り方からを世の中から学んで、
弊社も社員が100%の力をいかんなく発揮できる環境づくりに努力し、
取引先の皆様に最良のマンパワーと最高の商品をお届けしたいと考えております。

皆様に於かれましても、昨年以上に飛躍の年になりますように。
本年も株式会社モリ・エンタープライズをどうぞ宜しくお願い致します。

株式会社モリ・エンタープライズ
代表 森 洋一

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