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クラウチングスタートのように。~新年のご挨拶
2021.01.01

クラウチングスタートのように。~新年のご挨拶


新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
(株)モリ・エンタープライズ代表の森です。

さて、昨年より続くこのコロナ禍の中、おごそかさとはまた別の雰囲気で
例年よりも静かに新しい年が訪れたように感じられます。
初詣や帰省すら避けられた方も多いのではないでしょうか。
本来はうきうきと弾むような気持ちで迎えるはずの新年
今年ばかりは心模様は澄み渡らず、どんよりと重い雲で覆われているかのようですね。

さて、改めて記すまでもなく、2020年は世界がコロナに翻弄された1年でした。
当ブログにて昨年頭のご挨拶にて書かせていただきましたように
2020年は日本にとって、そして弊社にとっても特別な夏となるはずでした。
7月には東京オリンピックが盛大に開催され、日本中が沸き立つ中
私どもの会社も創業30周年の新たな節目を迎え、企業として沸騰している
…しかし現実は、そんなイメージを予想もしないほど大きく覆すものでした。
3月頃から感染が本格化し、オリンピックは延期となり
弊社の業績もこれまでにない記録的な低迷を続けるという
想像もしていなかった30周年の夏となりました…

振り返れば創業して30年の間、さまざまな天災・人災に見舞われてきました。
日本の経済史的に言えば「失われた20年」という不景気の時代
阪神淡路大震災、東日本大震災という歴史的な天災
そしてリーマンショックに始まる世界規模の経済危機…
業種や地域によっては致命的になったであろうこのような災害も
幸いにして弊社にとっては経営的に大きなダメージを被ることはありませんでした。
しかしながら、今回のコロナ禍は、そのキーワードである「三密」や
「ソーシャル(フィジカル)・ディスタンス」から連想されるように
あたかも人と人との絆を断ち切らんとするかのような災禍に思えます。
人と人との絆の上に成り立っているのが、弊社のビジネスフィールドである
冠婚葬祭業界であり、弊社の主力商品である返礼品です。
なるべく人と集わない、できるだけ人と距離をとる
それが感染予防に有効とされる昨今、商品の出荷数は大きく減少し
結果、売上も大幅に落ち込むことになりました。
人と会いづらいが故、営業活動にも大きな支障をきたしました。
「密」を避けるため、社内会議もままならない始末…
政府が推奨している在宅勤務やテレワークなども、弊社の業務内容や
インフラの状況を鑑みればあまり現実的ではありません。
とにかくこの1年は、企業として成長できないもどかしさに苛まれた年でした。

しかし、弊社よりももっと直接かつ深刻なダメージを受け
経営破綻に追い込まれた企業も数多くあることでしょう。
幸いにして弊社は、お得意様のご厚意に助けられ支えられ
経営自体は致命傷を負うことなく今日まで歩んでこれました。
やまない雨はありませんし、明けない夜は絶対にありません。
ですので、今はじっと耐え、ガードを固め、できることを誠実に
着実に実践していくことが大切だと思います。
まずは社員の健康管理を徹底し、企業としての健康体を維持すること。
そして、この機を活かしてインナーワークを磨き上げること。
組織の構造改革、業務の流れの効率化・シンプル化、仕入れや在庫の見直し
人材育成やさまざまな経費削減の実践…これまで通常業務の繁忙さ故に
後回しになりがちで手掛けられなかった事案を成すべき時
そういう時間を与えられたのだとポジティブに捉えています。
この夜が明けたら、以前よりも、より速く、より力強く走り出せるように
企業としてのクオリティを磨き上げるタームだと考えています。

そう、オリンピック絡みに例えるなら、「クラウチングスタートのように」。
あの短距離走のスタート時の姿勢のように、今は身を屈め、エネルギーを蓄え
精神を集中し、緊張感をキープして、そしていざ時が来れば
爆発的な瞬発力で、より大きな推進力で、一気にトップスピードにもって行く。
この災禍が終息するその時、そんな企業としてあるために
地味ではありますが努力を続けていきたいと考えています。

皆さまに於かれましても、充分ご健康に留意されますように。
そして、昨年とは比較にならない良き年になりますように。
本年も株式会社モリ・エンタープライズをどうぞ宜しくお願い致します。

株式会社モリ・エンタープライズ
代表 森 洋一

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