『春のセンバツ中止に』
2020.03.23
『春のセンバツ中止に』
鎌ヶ谷営業所伊藤です。
このご時世、他のスポーツ大会が中止になってるのに対し、
どうして高校野球は特別なのか?
私も確かにそう思ってました。
高校野球連盟もギリギリまで選択肢を探っていたことでしょう。
「高校野球はあくまで部活なのだから、他の競技同様、中止にするべき」
という意見には少し反対です。
夏の甲子園大会がスタートを切ったのは1915(大正4)年、
その9年後にセンバツ大会が始まりました。
プロ野球はまだ誕生しておらず、
他の娯楽も現在のように多彩ではない。
そういった時代にあって高校野球は春・夏の風物詩として、
国民の圧倒的な支持を受けてきました。
そういう長い伝統と、甲子園の大会規模を考えると、
長年スポーツという枠を越えた社会的行事としての任を負ってきたものだと思います。
今大会は、選手、生徒の安全第一ということで中止になりましたが、
ただの部活というジャンルを越えるような大きく特別なイベントだったと
私は認識してます。
新型コロナウィルスの感染が拡大し、
それがいつ収まるのかまったくめどが立ってませんが、
今大会の出場が決まっていた32校をそのまま放置するのはよくないと思います。
非現実的かもしれませんが、
新型コロナウィルスの感染が収束した時点で、
公式記録としないかたちで開催してはどうかと思ったりもします。
1試合でも、2試合でもできれば、
32校の部員に甲子園球場でプレーした思い出は作れる。
スポーツ全体が不要不急ととらえられるのは仕方ないことかもしれません。
政治や経済の中心にはないから。
しかし、今回のように世の中が必要と火急の方向に動いたことで、
スポーツが消えたり、かすれたりすることが少し寂しく感じます。
ウイルスの感染拡大を阻むための確かな措置であれば、従うのは道理でしょう・・・
しかし、あらためて思います。
無観客、延期でもいいから甲子園でプレーさせてあげたい。
選手達は気持ちを切り替えて、もう夏に向けて始動していることでしょう。
私は夏の大会こそは、無事に開催されることを楽しみにしながら日々を送りたいと思います。