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Good job!
2016.01.06

Good job!


こんにちは。
(株)モリ・エンタープライズ代表の森です。

弊社の社員用パソコンの画面上には、こんなオリジナルのアイコンが置いてあります。

Yarune_1
コレ、<やるね!>ボタンといいます。
ネーミングは、FACEBOOKでおなじみの<いいね!>ボタンをもじったものですが、
さてさて、一体、どんな機能・使い方をするものだと思いますか?

これは、言ってみれば、弊社の社内ネットワーク上の掲示板のようなもの。
社員の誰もが自由に書き込めるですが、ルールがひとつだけあります。
それは、他社員の仕事ぶりを褒める内容をアップする、ということなんです。
誰かが誰かの日頃の仕事を見ていて、「お、この人、いい仕事してるな~、やるね!」と感心した時に
その行動を書き込んで、社員みんなに公開するのです。

Yarune_2_2
先輩も後輩も、序列も部署も関係なく、良い仕事をしている人を褒めて上げるシステム。
自分の何がどう褒められたのかは履歴として残り、
また他社員が褒められた内容を閲覧することもできます。

書き込む内容は、どんな些細なことでも構いません。
たとえば、「Aさんは、今日、出荷商品の汚損を2個も発見しました。やるね!」
と思ったら、ポチッとボタンを押して書き込む。

Yarune_3_2
「Bさんは、取引先のホールの床に落ちていたゴミをさりげなく拾っていました。やるね!」
で、ポチッと書き込む。
「Cさんは、今日の会議でいい意見を出し、事案をまとめるのに貢献しました。やるね!」
で、ポチッと書き込む。
「Dさんは、営業所内の掃除を自発的にもくもくとやっていました。やるね!」
で、ポチッと書き込む。
と、まぁ、こんな具合。まったくもって主観的な話で構わないのです。

私がこのようなシステムを導入しようと思った一番の理由は、
「仕事ぶりを褒められることが、社員の成長に大きく役立つ」と信じるからです。
一般に、高度成長期を経て成長してきた日本企業の多くは、
「厳しく鍛える・叱って育てる」ことで、社員を成長させる風土・社風だったのでは、と感じています。
ある時代に於いては、そういうやり方が効果的だったのかも知れません。
しかし、社会や世代が変わり、ビジネス環境や労働意識が大きく変化してきた現代、
厳しいだけの企業風土では、えてして社員を萎縮させ、主体性に乏しい人物を育んでしまいがちではないか。
むしろ、「褒めて育てる、良いところを伸ばす」社員教育の方が、
自身のやる気を鼓舞し、仕事へのモチベーション・アップや原動力になるのではないか、と考えるからです。
振り返れば、会社員として成長期の頃の自分がそうでしたし、
いい歳こいた今に至ってもそんな面ってやっぱりあると思います(笑)。
やっぱり人は、褒められたり認められたりすると、もっと頑張れるし頑張りたくもなりますよね。
そんなカンジで、社員の成長の為のちょっとしたサプリになれば、と導入したシステムなのです。

さらには、この<やるね!>、経営者の立場からしても、なかなかメリットがあります。
自分の目の届かないところでの社員の日々のガンバリ、といったものが見えてくるし、
縦割りの会社組織では表に出ない社員の細やかな努力、といったものが聞こえてきます。
「ほぉ~、彼(彼女)はこんな気配りがある人なんだ・・・」なんて、
意外な人の意外な面がチラ見できて、社員のキャラクターを知る上でも参考になります。

ただコレ、個人が自発的に書き込むものなので、なんだか照れ臭いのでしょうかね、
導入して半年ぐらいになりますが、今のところアップされる頻度が思ったより少ないです・・・
上手に他人を褒めることが苦手と言われる日本人の気質が出ている気がします。mmm
欧米の方のように “ Oh, good job! " なんてカンジで、
もっとカジュアルに褒めてあげればいいのに、って思いますがね(笑)。

褒められたことがきっかけで、仕事がもっと好きになり、スキルが高まっていく。
お互いの良い点を認め合い、お手本にし、そして自分の仕事へもフィードバックする。
社内の雰囲気がそんな風に温まれば、やがては会社全体の成長にも繋がっていくことでしょう。

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そして、お取引様や業界の方から、「おっ、この会社、やるね!」なんて声が
いつか聞こえてくれば素晴らしいことですね。


株式会社モリ・エンタープライズ
代表 森 洋一

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