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「おもいやり」
2012.05.11

「おもいやり」


今回ブログを担当いたします、柏営業事務 多田です。

皆さんはマナーとエチケットの違いって分かりますか?
改めてそう言われるとピンとこない方もいるのではないでしょうか?
私もその中の一人で、実際の意味や使い分けがあやふやな感じでした。
インターネットで調べたところ、ざっくりとですが、エチケットとは「礼」
(相手を不快にさせないようにする心がけ)、
マナーとは「礼儀作法」(その心がけに伴う行動・振舞い)なんだ…
ということがわかりました。

例えば、口臭予防にガムを噛むのは、エチケット、でも、公式な場や上司などの
前で噛むのはマナーに反する…の様な使い方ではないでしょうか。

イギリスの女王主催の、(欧米ではない)他国の要人との晩餐会で起きた有名な
逸話があります。

『テーブルマナーの習慣がないその国の要人は、指を洗うための水を、飲み水
だと思い飲んでしまった。
しかし、要人を気づかった女王は、さりげなく自らもフィンガーボールの水を飲んだ。
周りの王族たちは、女王の振る舞いに深く感銘を受けた…。』

要人のマナー違反よりも、相手に恥をかかせないための女王の心のこもった
エチケットが光ったお話です。

Photo

先日、こんなことがありました。
朝の通勤バスの中で、腰の曲がった老婦人が、バスの降り際、何やら運転手
に話しかけています。
バスの中は通勤・通学で急ぐ人々でいっぱいでした。
初めのうちは、よくあること…と、車内は、穏やかにそのやり取りを見守って
いました。

しかし、その老婦人は中々話を止めようとせず、しきりにある場所の行き方を
聞いているようでした。
だんだん車内がピリピリした空気になるのを感じました。
私も「長いなぁ、まだ終わらないのかな…」と思ったその時、
「とっとと降りろよ!急いでるんだから!!」
50代半ばのサラリーマン風の男性が怒鳴りました。
車内がピーンと張りつめた空気になりました。
老婦人は、はっと我に返ったように、「すみません。すみません。・・・」
と、繰り返し謝罪をしながら、降りていきました。
また何事もなかったようにバスは走りだし、車内は静寂につつまれました。
でもその静寂は、後味の悪いいやぁ~な空気につつまれた静けさでした。

私はしばらくこの出来事が頭から離れませんでした。
自分がもし、それぞれの立場だったら・・・と、考えてみました。
老婦人、怒鳴った男性、運転手、そして私を含めた傍観者たち・・・。
それぞれの立場で、きっと葛藤があったことでしょう。
マナーを優先するのか、それよりもエチケットが大事か?!
皆さんは、どう感じますか?

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