「巳正月」
2011.12.12
「巳正月」
「こんばんは♪今、東から帰ってきました。巳正月でした。」
先日、母からメールが届きました。「東」というのは、愛媛県東予市の親戚の家のことです。
私がこちら(千葉)へ出てきて、遠いので気遣っての事後報告だったのでしょう。
みしょうがつ???なんだそれ???
「そうか。今年は愛媛(東予市)の祖母が亡くなったからかな・・・ん?
去年も愛媛(今治)の祖母が亡くなったのに巳正月なんて言ってなかったし。
今年ってヘビ年だっけ?いやいや。うさぎだし・・・。」
色々、妄想しながら調べてみるとどうやら愛媛県東・中予市地方に伝わる伝統行事で
今年亡くなった人の為に12月に入った巳と午の日にかけてお正月を迎えること
(俗に「みんま」とも言う)でした。
作法も宗派によって違うようですが、家の場合ですと、
お墓の前で焼いたお餅を肩ごしに渡し、引っ張り合って食べるそうです。
決まり事としては、喪主は巳正月を行うことを誰にも知らせない。
(親戚にも)四十九日に参加した人は必ず参加する。
当日は、家から出て終わるまで一言も喋ってはいけないと言うことだそうです。
こうしてお正月を迎える前に亡くなったひとと一緒に食事をすることで忌が明け、
新年に入るという意味があるとか。
お正月のお餅。こちら(関東)では、「のし餅」ですが、田舎では「丸餅」で、
餡子が入ってるのもありました。
毎年、祖母がついたお餅を子ども達が顔を粉で真っ白にして
「熱い熱い。」と言いながら丸めていたのを思い出し、懐かしく思いました。
(しめ飾りは逆さまに) (残さず食べます)
日本に、その地域にしかない伝統行事はまだまだ、沢山あると思いますが、
絶やすことなく受け継いでいきたいですね(*^_^*)
次回ブログ更新予定は、12月16日です。